若干の部分を精読する。 ヘーゲルにあって、思想は即自かつ対自的であり、永遠なものである一方、歴史は生成・消滅がありえて、常ならざるものであるが、その永遠なものの歴史を語ることが根本的に可能なのか、というのが彼の最初の設問だった(それが可能で…

小康状態なので本を読み始めた。 こういうものは早い段階で読んでしまうのが良いのだが、だいぶの期間、食指が伸びないでいた。しかし食指が伸びないだけの必然的な理由はなるほどあるらしい。例えばそれは、著者の晦渋な語り口にある。もっとも、その晦渋さ…

文章が書けなくなってから長い時間が経った。今日は雨だった。寒かった。低気圧の影響がひどく、体が動かなかった。云々。事実だけを書き連ねることが習慣化し、それ以上の批評的なトピックについて深く詳述することに対する怠慢があったのだと思う。しかし…

溜まりに溜まった雑記帳を更新する。 もう見返す気はないのだろうし、実際見返したところで得られる効用も微かだろう。思えばなぜ雑記帳とやらを書くようになったのかも今ではよく思い出せなくなってきたところだ。だがなんらかの仕事を醸成しようという非常…